明るい未来がないと頑張れない



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



やりたいことや楽しみがないと

頑張れない。



そりゃそうだよな

と思ったエピソードがあるので

シェアします。






わたしの外来に来てくださる

同世代の方がいます。

(以前の記事とは別の方です。

特定されないよう配慮しています。)




この方から

諦めの気持ちを感じました。


「良くなったら

やってみたいことありますか?」

と聞いてみました。




返ってきた答えは

「ない。

良くなって働いても

社会に搾取されるだけ。

明るい未来が見えない。」

でした。




思わず私は

「え?

わたしたち同世代ですよね?

残りの人生このままでいきます?

下手したら

まだ半世紀くらいありますけど。」

と言ってしまい、

2人で大笑いしました。




気持ちは分かります。



わたしで例えたら、

仕事が終わったあとに

推しのイベントが

あるとします。


死に物狂いで

仕事を終わらせます。

絶対に。




別のパターンとして、

仕事が終わったあとに

嫌な上司との飲み会が

あるとします。


朝から嫌な気持ちで

仕事は捗らない。

むしろ長引かせたい。






今のは極端な例ですが、

やりたいことや

楽しみなことがないと

頑張れない

という話です。




この例え話をして


「嫌なことがあるなら

良くなりたいと思えませんよね。」


と1人でウンウン頷いてたら


「推しはいます。」


とまさかの返事でした。




推しいるんですか?

ちょ、その話詳しく!


と掘り下げると、

好きなアイドルの

年越しライブの配信があるとのこと。



フィギュアの新作も

発売され、

楽しいことが目白押しでした。




「好きなことあるじゃないですか~」

で話がまとまりました。




その方は

好きなことをするために

生きなければ!

と決意して帰られました。


(購入したフィギュアは

見してもらうことにしました。)




どうしても

カウンセリングルームは

暗くなりがちなので、

明るい話題が出てよかったです。




私も楽しみなことはある!

旅行もしたいし、

そろそろ

オタクイベントにも行きたい!




だから

働くし、頑張れる。



不純な動機でいいのだ。








精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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