過去は変えられる?
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
たとえば
過去に悲しいことがあったとします。
この過去を
変えることはできるでしょうか。
わたしはできると思います。
過去に起きた事実は変わりませんが、
捉え方が変わるからです。
わたしは過去に休職しました。
つらくて悲しくて
死にたいくらい苦しかったです。
しかし、
立ち直った今この時点から
振り返ると
「休職してよかった。
素晴らしい経験をさせてもらった。」
なのです。
休職したからこそ
・なぜ人は他者との関係で悩むのか
・今後わたしはどのように生きるのか
が分かりました。
休職しなかったら
いまだに
地位と名誉とお金を
追い求めていたと思います。
(お~、
漫画で言ったら完全に悪役笑)
もう一つのルート。
休職のショックから
立ち直っておらず、
現在も苦しいままだとします。
休職は
最悪で最低な過去です。
「なんでわたしが休職しなければ
いけないんだ。
休職しなければ
楽しく生きていられたのに。
仕事を押し付けた上司が悪い。」
と、過去を悔やみます。
今、幸せだから
『あんなこともあったな。』
と思えるのです。
冷静に過去を
振り返ることができます。
休職した事実は変わりません。
起きたことは起きたことです。
今の状況で
過去への意味付けが変わります。
幸せであれば
「あの件があって良かったね。」
になる。
「あの過去があって良かった。」
とまでは言えなくても、
感情にのまれず
冷静に振り返ることができます。
もし、今のあなたが
「あの過去さえなければ
もっと幸せになれたのに。」
と悔やんでいる場合。
「あの過去があって良かった。」
なんて到底思えません。
冷静にもなれません。
そんなときは
無理に思わなくていいです。
過去を考える時間を減らしましょう。
目の前のことに集中します。
食事を丁寧に作る。
集中して食べる。
お風呂にゆっくり入る。
今の自分に意識を向ければ向けるほど
過去の自分は小さくなります。
過去の自分を成仏させるということ。
これからの生き方次第ですね。
0コメント