すごいと言われたいとき
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
わたしには
「すごいね。」
と、言われたいときがあります。
そんなときはどうするか。
自分で自分に
「すごいね。」
と、言うようにしています。
わたしは小さい頃から
「すごいね。」
「さすがだね。」
と言われて育ってきたので、
言われなくなるのが
恐怖でした。
休職時、
わたしは大学病院で助教授でした。
大学病院は
わたしには合いませんでした。
地方の
精神科単科病院で復帰しました。
いい病院で
スタッフさんも患者さんも
わたしを大切にしてくれます。
でも、
大学病院に未練が残る。
あれだけ苦しかったのにも
関わらずです。
なんでかな?
と掘り下げると、
「地方の病院はすごくない。」
が出てきました。
「大学病院で働く医師はすごい。」
「そうではない医師は
すごくない。」
の思い込みからでした。
(今思うと本当に失礼な話です。)
すごいと思われたいから
大学病院で働きたいのです。
(しばし考える。)
じゃあ
今の病院の上司たちは
すごくないのでしょうか。
そんなことはありません。
優しくて優秀な先生方で
尊敬しています。
どこの病院に所属しても
目の前の人に向き合う先生は
素晴らしいです。
場所は関係ありません。
すごいと言われたから
大学病院の肩書を欲する。
愚の骨頂でした。
大学病院なくても
今の病院で私のできることを
やろうと思いました。
今の病院の第一線で診療を行う。
難しい症例に
逃げずに向き合う。
結果、
自分で自分に
「すごいじゃん!」
と言えるようになりました。
他人から「すごいね。」
と言われる必要が
なくなったのです。
自分がほしい言葉を
自分に言うと
周りに自分をアピールする
必要がなくなります。
自己完結できます。
この一件以来、
他人から賞賛がほしくなったときは
自分で自分に言っています。
可愛いねと言ってもらいたいのなら
自分で自分に
「可愛いね。」と言う。
他人に求めても満足するのは
一瞬で、
すぐにまた欲しくなるからです。
自分で自分を満たす。
自分とのおしゃべりが1番ですね。
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