お母さんは笑っているだけでいい



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



お母さんはの役割は

笑って家庭を照らすだけだと

考えています。


なぜなら、

母親の状態は子どもの心に

影響を及ぼすからです。





わたしの外来に来てくれている

10,20代の方に話を聞くと

「お母さんの顔色を

いつも伺っていた。」

と言います。


お母さんが怒っていないか

気になる。



お母さんがイライラしていたら

自分の気持ちを言えない。



中には

「お父さんとお母さんの仲が悪くて、

家の仲はいつもピリピリしてた。


イライラしているお母さんに

自分のことを話せなかった。


反抗すらもできなかった。」

と、言う方もいます。



子どもにとって親は

絶対的な存在。

子どもは

親の機嫌に左右されてしまいます。






こんな論文もあります。


小児期のマルトリートメント

(不適切な養育)経験は

高頻度に精神疾患の発症を招く。


たとえば、

暴言虐待、両親のDVの目撃などは

脳の器質的・機能的な変化を起こし、

うつ病や PTSD, 認知機能の低下を

引き起こす。


Andersen SL & Teicher MH (2004)

Tomoda et al., (2011)

Polcari et al.,(2014)

van der Kolk (2003) など





外来に来てくださる方々を見ると

お父さんよりも

お母さんの存在が大きい。



心の奥底には

「お母さん大好き。」

の気持ちがあります。


彼女たちは

口に出しては言わないけれど、

ある。


やっぱり

お母さんって大切なんです。




いわば家の太陽。



お母さんが笑顔でいること。

これに勝るものはないです。


お母さんが笑顔だと、

子どもも笑顔になります。


わたしも

母親が笑っていると

嬉しかったです。






もしかしたら今、

笑うことができない

お母さんもいるかもしれません。


そんなときは

無理に笑わなくていい。



心を向けて

お子さんの話を聞いてあげてほしい。



それだけで

お子さんは救われ

お母さん自身も

救われると思うからです。







精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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