気分によって解釈が変わる



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。


今日は

「同じ出来事でも

自分の状況によって

解釈が変わってしまう。」

というお話です。




たとえば。

わたしが仕事で

何か大きな失敗をしました。

とても落ち込んでいます。




用があって

上司に話しかけました。


しかし、上司は

「ごめん。今忙しいから後にして。」

と言い

どこかに行ってしまいました。



このときわたしは

「あぁ、

仕事ができないわたしの話なんて

聞きたくないんだな。

わたしのことを

嫌っているのかもしれない。

今度から

話しかけないようにしよう。」


と、思います。




反対に

仕事が上手くいき、

周りから褒められ

気分がいいとします。


用があって

上司に話しかけました。


しかし、上司は

「ごめん。今忙しいから後にして。」

と言い、

どこかに行ってしましました。



このときのわたしは

「上司は今忙しいんだな。

後で話そう。」

となります。




・上司に話を聞いてもらえなかった。

という事実は同じです。



落ち込んでいるわたしは

この事実に対し

「上司はわたしのことを

嫌っているのかもしれない。」

と、勝手に

ネガティブになっています。



気分のいいわたしは

「そんなときもあるか。」

と、重く考えていません。



自分の状態で

解釈が変わっています。


つまり、

気分によって左右されているのです。





もし、

ネガティブな考えが浮かんだときは、

立ち止まってください。



今の状態はどうですか?

疲れていませんか?


悲観的になっているなら

自分をフラットの状態に

戻しましょう。



フラットに戻してから

考える。


嫌な気分のときに浮かぶ考えは

幻想です。




フラットに戻る方法を

事前に考えておくのもいいですね。


入浴?睡眠?

はたまた甘いものを食べる?



わたしの場合、

被害的に捉えてしまうときは

たいてい疲れているので

寝ます。


寝て元気になってから

考えるようにすると

感情に振り回されずに判断できます。




先ほどの例を上司サイドから見ると、

普通に返事をしただけなのに

「嫌われている😭」

と、わたしに勘違いされています。

勝手に加害者にされ

上司にとってもいい迷惑です。


相手を勝手に加害者にしないためにも、

まずはフラットに戻りましょうね。








精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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