人を認められない
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
たまに
人のことを絶対に褒めない人に
遭遇します。
今日は
「相手のいいところを
認められない人」
についてお話します。
なぜ認められないのか。
その人の心は
空虚で淋しいからです。
たとえば。
集まっておしゃべりをしています。
誰かが
「〇〇ちゃんって可愛いよね。」
と褒めたとします。
「そうだね。」
と賛同すればいいのに、
「そお?
××だからそうでもないよ。」
と認めない人がいます。
このような方は、
ほかの場面でも褒めません。
人を認めないないのです。
なぜ認めないのか。
自分が1番でいたいからです。
ほかの人が認められると、
自分への注目が減ります。
認めるということは
相手に負けるということ。
勝ちたい気持ちが強いのです。
このような方の根底には
劣等感があります。
他者より劣っていると
心の奥底で思い込んでいます。
だから
何としてでも勝ちたいのです。
自分は劣ってなんかいないと
証明したい。
人を褒められない。
認められない。
かく言うわたしも
人を認められないでした。
「勝ちたい。」
が強かったです。
しかし、
あるときから
人を認められるようになりました。
人を認める重要性を
本で読んだからです。
(本の名前は忘れました。)
「人を認めないということは、
自分を認めないことと同じ。」
「相手を否定すると
自分も否定することになる。」
本で読み、
その通りだと考えなおしました。
恐る恐る、
「いいな」
「素敵だな」
を相手に伝えるようにしました。
心からの気持ちは届きます。
相手も喜んでくれて
わたしも嬉しくなりました。
勝ち負けの世界から抜けました。
奪い合いの世界から、
与え合う世界へ。
人を認めない人は、
すでに自分の心に負けているのかも
しれませんね。
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