友人との付き合い方
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
今日は私の悩みです。
友達との付き合い方についてです。
(うーん、
小学生みたいな内容だ。)
先日、
友人から頼まれごとをされました。
少額ですが
お金が絡む内容です。
私は
友人を応援したいので
快くお金を払ったのですが、
その後音沙汰がありません。
「お願い事をしたら
お礼を言うのが社会人なのでは?」
「返事を忘れているのかな?」
と、モヤモヤして過ごしていました。
こちらから
「あの件どうなったの?」
と聞いて、
ようやく「大丈夫だった。」
の一言がきました。
正直に言うと
友人の信頼が地に落ちました。
返事がないという
友人の1回のミスを許せず、
距離を取りたくなりました。
誰しもミスをします。
相手がミスをするたびに
友人関係を破棄すると、
当たり前ですが
周りに誰もいなくなります。
1人で考えてると
グルグルしてきたので
恩師に相談してみました。
恩師は言います。
「それさ、
本当に友達なの?
その人にとって
えみり先生は
友人という名の
お客なんじゃないの?」
私
「ガーーーーーン」
恩師
「そりゃお礼がないのは
相手に感謝が
足りないのかもしれないよ。
でもさ、
ほっときゃいいじゃん。
友達と思う必要もない。
切り捨てるとかもしなくていい。
そもそも僕、
友達いないからね。」
私「???????」
恩師
「僕には友達という
カテゴリーがないんだよね。
そのときに会いたい人が
友達。
友達を維持しようとも
思わない。
よくさ、
『こういうことをしたら友達。』
って条件がある人もいるけれど、
僕には
その感覚が良く分からない。
友達に条件って必要?
女性と男性で
違うかもしれないけどね。
『気づいたら一緒にいる。』
でいいんじゃないのかな。」
恩師は続けます。
「それにね、
友達の境界線も
みんな分からなくなってるよね。
SNSでいいねをするだけで
友達になっちゃうじゃん。
えみり先生にとっての
友達の定義って何?」
私
「うーん、
よく分からないです。」
恩師
「自分の思い通りの行動を
してくれる人でしょ?」
私
「そんなの思ってないです笑!!」
恩師
「だって、
ミスを許せないって
そういうことでしょ。
『自分の思った通りの行動を
してほしい。』
ってことでしょ。」
私
「………………………(撃沈)」
ぐうの音も出ない…
恩師の話を聞き、
よくよく考えました。
恩師から私の友人の定義は
「自分の思い通りの行動を
してくれる人」
と言われましたが、
そうではなく、
「私が好きで、
一緒にいたくて、
最低限の礼儀ができる人」
でした。
「一緒にいたい」「好き」
の気持ちは大前提。
それにプラスして
「何かしてもらったら
『ありがとう』と言う。」
など、
相手に最低限の礼儀があることが
私にとって重要なのだと
気づきました。
ミスがあるのはいいです。
その後に『ごめんね』の一言が
あるかどうかです。
(気にしない人もいると思います。
私にとっては大切です。)
ここまで明らかにして、
もう一度
「この友人と一緒にいたいかどうか」
を考えると、
答えは「いいえ」でした。
一度お礼がないだけで距離を取るのは
厳しすぎるのではないかとも
思いましたが、
礼儀は私にとって
譲れないポイントです。
お金が絡んでいるのならなおさら。
それに、
この友人は
また同じことを繰り返しそうです。
仕方がないけれど
距離を取るようにしました。
そして、
私は友人とは
「いつも同じ
心の距離でいないといけない」
と思っていたことにも
気づきました。
相手も私も人間。
感情や体調や環境で
心の距離は
近くなったり遠くなったりします。
私は
「友達だったら
いつも近くにいなきゃ!!」
と、思っていました。
今回の件で
私から見た
この友人との心の距離は
遠くなってしまったけど、
時間が経って
「また会いたいな。」
と思うのであれば、
心の距離を縮めて
会おうと思います。
人は感情を求めます。
なんで友達でいるかって、
楽しいや好きという感情を
共有したいから。
どんな人と感情を共有したいかを
考えることは、
自分が友人関係において
何を大切にしているかを知ることに
なります。
自分の決めた友人の定義で
交友関係を見直すと、
付き合う人数は
少なくなるかもしれません。
それでもいいと私は思います。
友人は数ではありません。
たとえ友人が1人しかいなくても、
「一緒にいて楽しい」
という感情を
共有できるのであれば、
それに勝るものはないからです。
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