自責と他責
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
外来をしていると、
何かあったときに
「自分が悪いと責める人」
「相手が悪いと責める人」
に分かれるなと感じます。
なぜ
責めるのか。
責任を探して
安心したいからです。
ちなみに私は
自責タイプです。
たとえば
不機嫌な人がいるとします。
「あれ?
私、何か気に障ることを
言ったかな?」
と、自分が原因だと
考えてしまいます。
他責タイプで
パッと浮かぶのは
怒鳴り散らしているおじさん。
「生活が豊かにならないのは
政治のせい。
国のせい。」
と、責任をなすりつけています。
(私たちの世代になると
国が幸せにしてくれるなんて
思わないけど。
自分なりの
幸せを見つけないといけない
と思ってる。)
なぜ責めるのかというと、
↑のブログにも書いたんですけど
原因と結果の法則があると
思っているから。
原因、つまり責任を探して
安心したい。
どこかに
責任を持たせようとします。
責任を自分の中に探すのか、
外に求めるかの違いです。
自分のせいにする人は
自分を責め、
他人のせいにする人は
他人を責め、
一旦落ち着きます。
これは
クセみたいなもので
反応です。
じゃあどうすればいいかと言うと、
中間点を探すことが
大切ですよってこと。
自分を責める人は
そんなに責めなくていいし、
他人のせいにする人は
自分を振り返ってみるなど、
中間点を探す。
じゃないと
自責タイプの人は
必要以上に自分を責めるし、
他責タイプの人は
誰かのせいにして
自分を顧みません。
他責の人は
怒りを抱えているな
とも感じます。
自責の人は悲しみを。
責任を探す前に
「私は怒っているんだな。
(悲しんでいるんだな。)」
と、感情にも気づけたらいいですね。
余談
昔は自責が美徳だった
時代がありました。
「着てはもらえぬセーターを
寒さこらえて編んでます。」
と、歌った演歌も
ありましたよね。
私は自責がクセだけど、
誰も着ないセーターは
編みたくないから、
必要以上に
自分を責めるのは
やめようと思いました🤣w
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