怒ってもいい
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
題名を読んで
「怒ってもいいの?」
と思った方は
いらっしゃるのではないでしょうか。
怒りは出したほうがいい。
なぜなら
怒りを抑圧しても
なかったことにならないからです。
感情はたまってしまいます。
そして
我慢できなくなったときに
爆発してしまう。
そうなる前に
感情を少しずつ消化することが
大切です。
わたしはずっと
『怒ってはいけない』
と思っていました。
父が
理不尽に怒りをぶつける人
だったからです。
突然怒り出すので
原因が分からない。
なにが引き金になるのかも
分からない。
子供のときは
怖くてたまらなくて。
とりあえず
父を怒らせないように
していました。
怒りをぶつけられ
悲しい思いをしたので
「わたしは怒らないようにしよう。」
と無意識に
思っていたようです。
大人になると感情を
コントロールするようになりました。
怒らない。
悲しまない。
しかし
感情はなくなりません。
コップに水がたまるように
少しずつ感情の水位が高くなります。
コップから水が溢れるとき。
つまり小さな怒りが蓄積され
我慢できなくなると
何かの拍子に怒り出す。
まるで父と同じだと
自己嫌悪に陥る。
この繰り返しでした。
自分を振り返りつつ
「どの感情も〇(マル)。」
と学び、
「怒っても…いいの?」
となりました。
そこでわたしはどうしたか。
まず、
自分に怒りがあることに
気づくようにしました。
怒りを無視しない。
怒りの下に隠れている
悲しみにも気づく。
悲しみに寄り添う。
怒りをなかったことにすると
悲しみにも気づきません。
感情は気づくだけで
消化されていきます。
コップに水がたまらない。
感情に良いも悪いもないのです。
ただのサイン。
『大人だから
ネガティブな感情を出すのは
恥ずかしい…』
この気持ちも分かります。
人前で怒ったり泣いたり
しなくていいです。
自分の感情に
気づくだけでいいのです。
そして気持ちを紙に書いて出す。
人に聞いてもらう。
我慢した怒りは
それはそれは
おどろおどろしくなりますからね。
出すに限ります笑
感情に許可が出ると
また1つ楽になれますよ。
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