逃げてもいいよ



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



休職し、

わたしの外来に

来られている方がいます。

(特定されないよう配慮しています。)




この方は読書が趣味です。


「本を読もうとすると、

『休職中なのに

読書をしていいのだろうか。』

と罪悪感が邪魔をする。

楽しめない。」


と相談されました。




わたしがお伝えしたのは


『読書をして現実逃避できるのなら

どんどんすればいいですよ。』


でした。




逃げていい。

学校では逃げてはいけないと

習うけれど、

逃げてもいい。

逃げていいのです。




じゃあどこ逃げるのか。

自分の好きなことにです。




頭の中が自責感でいっぱいのときは、

好きなことをして

自分を責めない時間を作ることが

必要です。





また

逃げ場をたくさん作ることも

大切です。




わたしなら

漫画、アニメ、ゲーム、

ファッション、お花、ジュエリー

など。


すぐに逃げれる場が

たくさんあります笑。




なぜたくさん作るかというと、

1つだけだと

それがダメになったとき

逃げ場所がなくなるから。




例えば、逃げ場がお酒だけだと

お酒に依存してしまう。


ギャンブルもそうですね。






『〇〇さんは真面目ですよね。

真面目な方は

現実から逃げてはいけないと

思う。


でもね、

逃げていいんですよ。


好きな読書を楽しんでいい。


自分をほっとさせる時間を

作りましょうよ。


その方が

自分を充電できます。


心も楽になれますよ。』


と伝えると、

その方の顔つきが

パッと明るくなりました。



「心置きなく本が読めます。」

と嬉しそうに帰られました。






逃げてはいけない

と考えると苦しい。



現実と向き合うのが

つらくてたまらないときは、

逃げてもいいんですよ。



逃げ場所をたくさん

作ってみてくださいね。






オマケ


わたしの場合、

最近の逃げ場はゲームですね。


集中していると

嫌なことを忘れます。


ゲームに生かされている。


オタクでよかった!!笑






精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000