「これだけは天と地がひっくりかえっても無理」に挑戦する
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
昨日
の話をしました。
続きです。
よければ昨日の記事から
お読みください。
「腹が立つ人を受け入れるなんて、
絶ッッッッッ対に無理!」
という場合もあります。
そんなときは
腹が立つ人の
言動を真似してみることを
オススメしています。
「これだけはダメだ。」
ということを
許せるようになるからです。
たとえば。
わたしの外来で
「仕事をサボる人が許せません!」
と言う人は多数います。
(過去のわたしと同じ笑)
わたしはニヤニヤして言います。
「ちょっとサボってみてくださいよ。
許せない人と同じことを
やってみてください。」
と。
そしたら
「そんなの絶対に無理です。
わたしがやらないと
仕事が回らないし、
周りに迷惑がかかります。」
と、お決まりのパターンの
答えが返ってきます。
まあまあ、となだめ
「ずっとじゃなくていいんです。
短時間でいいから
サボってみましょうよ。」
と、
(ロクでもない)アドバイスをします。
次回の外来で
どうだったかを聞くと、
ちょっとバツが悪そうに
「サボってみたら楽しかった…」
と言われていました。
このような方は自分に厳しいので
周りにも厳しくなります。
ダメ出しをして
いつも怒っている。
職場で孤立していました。
1番ありえないと思っていた
「サボる」
行為をしたことで、
楽になったと言うのです。
周りにダメ出しをする。
つまり
自分にもダメ出しをしています。
サボることにオッケーが出せたら
自分へのダメ出しも減りますよね。
「これだけは絶対に無理。」
に〇を出せると、
「こんなことしてもいいんだ。」
と許可が出ます。
選択肢が広がるのです。
わたしの場合、
ぶりっ子が
はらわたが煮えくり返るぐらい
大嫌いです。
男の人に媚びてる感じが嫌。
ぶりっ子を演じたときは
鳥肌でした。
でも
やってみたらスッキリしました。
「わたしも男の人に
甘えたいんだな。」
と、思えました。
ぶりっ子もオッケー。
(あんまりしないけど。)
「この人だけは
天と地がひっくりかえっても無理!」
の方の真似をしてみてください。
許可が出て
選択肢が広がりますよ。
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