どうしてストレスを感じるとうつ病になるの?



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



「ストレスはよくない!」

と、よく聞きます。


なぜストレスは

良くないのでしょうか。


交感神経が興奮し、

ストレスホルモンが放出され、

うつ病になる危険性が

あるからです。





まず、

ストレスに関係する

神経のお話をします。



神経は

「中枢神経」(脳と脊髄)と

体中にある「末梢神経」

に分けられます。


末梢神経は

①意思によって

身体を動かす「体性神経」

➁意思に関係なく

身体の機能を調整する「自律神経」

に分けられます。



たとえば。

暑い時に手でパタパタするのは

体性神経。

汗が出るのは自律神経です。



自律神経は

・交感神経

・副交感神経

の2つに分かれています。

この2つは逆の働きをします。



交感神経は身体を動かすとき

副交感神経は身体を休めるとき

に働きます。


互いにバランスを取りながら

調節しています。





現代社会は交感神経が優位に

なりやすいです。


ストレスや緊張、

不規則な生活、

睡眠不足、

栄養不足、

など、原因はたくさんあります。




なぜ交感神経が活性化しすぎると

よくないのでしょうか。


交感神経が活性化しすぎると、

頭痛、動悸や息切れ、

めまい、のぼせ、筋肉の緊張

などの症状が出ます。



さらに、

気分の落ち込みや不安など

メンタルにも影響が出るのです。





たとえば。

職場で上司に怒られたとします。

ストレスです。


このときに

活性化するのは交感神経です。


体は緊張します。

血圧が高くなり、動悸がします。




ストレスの原因となる状況から

戦うか逃げるかを

決めているのです(闘争・迷走反応)。



しかも

毎日怒られ続けるとします。


上司に逆らうなんてできない。

仕事なので

逃げれません。




どうなるのか。


続きは明日です!








精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

0コメント

  • 1000 / 1000