相手を傷つけたくない



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



今日は友人たちと会いました。

たくさんお喋りして楽しかった!


友人の1人が

「コミュニケーションを取るとき、

相手を傷つけたくなくて

合わせてしまう。」

と言っていました。


わたしもそうでした。




「相手を傷つけたくない。」

の気持ちで行動する。


それをやめたのは

なぜか。


自分自身を

信じれるようになったからです。






大昔の話で恐縮なのですが、

異性から

告白されたことがあります。



そのときのわたしは

「断ったら可哀想だ。

相手を傷つけたくない。」

の気持ちで交際しました。


もちろん

上手くいくはずがなく。



わたしは我慢している。

相手にも伝わる。


関係性はすぐに終わりました。

余計に相手を傷つけました。




そもそも、

同情でお付き合いする方が

失礼です。


「相手のため」と行動する。

自分の意志に基づかない

関係性は脆い。





・こうされたら

わたしだったら傷つく。

・相手も傷つくはずだ。

・傷つけないよう行動しよう。


で、わたしは行動していました。



これは一見

相手のためのように見えて

自分のためです。



「相手を傷つけたかもしれない。」

という罪悪感に

自分が耐えきれない。


だから、

傷つけないよう行動します。



恐る恐る近寄る人間関係は

表面的で浅い。






なぜわたしが

他人を傷つけないよう行動するのを

やめれたのか。


自分を

信頼できたからです。



わたしはこれまで

「傷ついたら死んでしまう。」

と、思っていました。



でも、

傷つかないなんて無理でした。

たくさん傷つきました。

つらい経験も

悲しい経験もしました。



でも、

大丈夫でした。


傷ついても自分で自分をケアできる、

傷ついたままでも幸せになれる、と

気づいたからです。


「傷ついてもわたしは大丈夫。」

と知りました。



すると、

「相手も傷ついても大丈夫。」

と思えました。


自分を信じられるから、

相手のことも信じられます。




一度

ボロボロに傷つくのも

いいのかもしれませんね。

(わたしももう二度と勘弁だけど)


傷ついたからこそ分かることがある。




傷つかないようにするのではなく、

傷ついても大丈夫にする。


経験するしかないですね。





精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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