怒りの出し方



​こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



怒りの感情が湧いたとき、

どのように対処していますか?


物にあたる?

人にぶつける?


わたしはまず深呼吸し、

怒りを咀嚼します。

なぜ怒ったかを考える。

冷静になる。



それでも理不尽だと感じたら

相手に気持ちを伝えています。





精神科医として働いていると、

怒りをぶつけてくる患者さんに

遭遇することがあります。


「ちょ、勘弁して?!」

って感じです。



この場合

わたしもヒートアップしたら

ロクなことになりません。



相手の怒りが落ち着くまで

耐えます。

話ができるようになるまで待つ。



相手の怒りが萎んで、

ようやく

話ができます。




相手は

大声を出して言いたいことを言う。

怒りを相手にぶつけて

スッキリします。


では、

ぶつけられた相手は?



仕事とは言え、

わたしは嫌な気持ちになります。

心がすり減ります。



すり減った心をケアするには

莫大な時間と労力が必要です。



怒りをぶつけないでほしいと

思ってしまいます。





怒りをぶつける人は

これまでにも同じことをしています。


・怒ることで要求を通す。

・大声を出して注目を浴びる。


この方法で

うまくいった経験があるから

繰り返すのです。


しかし、

幼稚なコミュニケーションです。

人は離れていってしまいます。





わたしは怒ったとき

感情のまま行動しません。


「なぜ怒ったのか」

「どうしてほしかったのか。」

紙に自分の気持ちを書きなぐり

言語化します。



自分の気持ちが分かると

「〇〇されて

わたしは△△だと感じました。

だから次からは

~してくれませんか。」

と、相手に伝えられます。





感情を抑圧すると心に残ります。


溜めた感情は

いずれ爆発してしまうので

こまめに出すに限ります。



でも、

出し方ですよね。

感情を相手にぶつけてはいけません。



怒りに乗っ取られ、

心にもないことを言ってしまう前に

深呼吸しましょう。


いい香りを嗅いだり、

音楽を聞くのもいいです。


怒りが長続きするときは

掃除や運動をなど、

身体を動かして

発散するのもいいですよね。



怒りの出し方を

意識してみてくださいね。






精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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