​子供の頃やりたかったけどできなかったこと



こんにちは、

ドクターかよです。



子どもの頃の

「やりたかった。」

を叶えてあげる。


今日はそんな話をします。




私の外来に

休職されている方がいます。


回復され、今は元気です。




ある日、

モジモジしながら

「インラインスケートを

買ったんです 。」

と教えてくれました。




この方は小学生のころ、

2列のローラーの

インラインスケートで

よく遊んでいたと言われます。




本当は1列のスケートが欲しかった。

でも、

高価だから

親は買ってくれなかった。


心のどこかで

ずっとひっかかっていたと

言うのです。




休職し

人生を見直したら、

子供の頃に好きだったものを

思い出した。




「時間がある今なら!」

と、購入したと言います。




「本当はずっとやりたかったんです。

これを機に

思い切って買いました。

サポーターをお尻や膝につけ、

大の大人が転びまくってます。

楽しいです。」


と、照れながら教えてくれました。



(↑インラインスケートを調べてみた。

これから

インラインスケートを始める

初心者にぴったりのモデルらしい。

カッコいい。)




私、ちょっと感動しちゃって。




子どものころに

やりたかったことがある。

でも、

さまざまな理由でできなかった。

我慢した。




抑圧した気持ちは

心の奥底に仕舞い込まれ、

燻る。




「あのときあれやりたかったな。」

という気持ちがあるなら、

今、大人の自分が叶えてあげる。




私の場合、

「たこ焼きをお腹いっぱい食べる。」

が小さい頃

やりたかったことでした。


うーん、我ながらしょーもない笑





大学生になり、

たこ焼き器を購入し

お腹がはち切れるほど食べました。


おいしかったですよ?!




でも、

おいしさよりも


「子供の頃のやりたかったこと、

叶えたなぁ。」


というじんわりとした

喜びがあった。


気持ちが昇華された。





この方だって、

インラインスケートを

始めたからと言って

プロになるわけではない。


趣味。

ただの自己満。




「そんなことやっても意味ない。」

と、他人は思うかもしれない。



でも、本人にしか

分からない喜びがある。




嬉しい、楽しい

を積み上げることによって

生きる活力になると思うんです。


人は喜びが原動力ですから。




現に、

この方はインラインスケートを始めて

生き生きしてる。






小さい頃の「やりたかった。」を

昇華させるということ。




それは長年の諦めを

終わらせるということ。


子供の私を大人の私が

救うということ。






精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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