何となく嫌だけど、絶対に嫌ではないこと



こんにちは、

ドクターかよです。



今日は

自分から手放すことの難しさ

についてお話します。




カウンセリングに

来られている方から

「今の職場を辞めるかどうか

迷っている。」

と相談されました。



「今勤めている職場は

仕事内容も人間関係も

好きじゃない。

でも、ズルズル続いている。

このままだと流されそう。」

と、言われます。



私はお話を聞き

「その職場なら

転職したほうがいいかもしれない。」

と、客観的な意見を伝えました。



先日

数か月ぶりに

この方がまた来られたので

どうなったか聞いてみました。





この方は

まだ辞めていないと言います。

前と同じ状況だそうです。



私は、

「あー、これは仕方ない。」

と、思いました。



『めっちゃくちゃ嫌。

もう本当に無理。』

というものは辞めれます。



ですが、

何となく嫌だけど

絶対に嫌ではないものを

自分の意志で手放すのは

勇気がいります。



なぜなら

人は変化を恐れるからです。




たとえばです。

この方が今の職場を辞めるとします。


転職して次の職場が

今の職場よりいいとは限らない。

もしかしたら

もっと嫌な職場に

なるかもしれない。



だったら

「満足はしていないけれど

このままでいいか…」

となるのです。



変わることは

エネルギーが必要だからです。



↑変わることについては

こちらのブログにも書いています。




私は

「変わるのは怖いですよね。


転職して次の職場が

今よりよくなるかどうかは

分かりませんものね。


でも、

私だったら

1回はチャレンジするかなぁ。


で、ダメだったら

頭を下げてまた元のところに

入れてもらうかも笑


『ダメだったら

また戻ればいいや』

くらいに

考えるといいかもしれませんよ。


私はビビりなので

新しいことに挑戦するときは

いつも逃げ道を考えています。


逃げ道を準備するけれど、

元の場所に戻ったことは

一度もないかなぁ。」


と、伝えました。



この方は

「そうなのですね!

ちょっと心が軽くなりました!」

と言い

晴れやかなお顔で帰られました。





自分の意志で手放すって

勇気がいります。



私の話を聞いたからと言って

すぐに転職できるとは

限りません。



怖さが減って

本気で転職を考えたときに、

私の話を思い出してくれたらと

思います。





オマケ


「何となく嫌だけど、

絶対に嫌ではないもの」


私にとっては

何かなと考えてみました。



愚痴ばかりの飲み会でした。



こういう場って

「私も愚痴を言わなきゃ

いけないのかな?」

となります。



何となく嫌だけど

断る理由もないので

ズルズル参加していました。



この方とお話して

私も卒業しようと思いました。






精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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