許せない人が現れるのはなぜ?



こんにちは

精神科医の諸藤えみりです。



今日は(今日も?)

私の気づきです。


恩師との会話で

ハッとしたことがあります。



「私は許せない人を使って

過去の感情を

出そうとしているんだな。」

ということです。






組織に属していると

もどかしい気持ちになるときが

あります。



「自分さえ良ければいい、

得をしたい。」

「他を蹴落としてでも

自分が前に出たい。」

という人たちがいるからです。



私から見れば

「???」

という感じです。



でも

この人たちにとっては

当たり前で正義です。




物事を選ぶとき

3つに分けられます。


・好きか嫌いか

・正しいか正しくないか

・損か得か

の3つです。



働いているとき、

私は「正しいか正しくないか」

この人たちは「損か得か」で

選んでいます。



考え方が異なるので

お互い理解できなくても

仕方がないのかもしれません。



価値観の異なる人と共存するために

何か手はないのかと考え、

恩師に相談してみました。






恩師

「んー、

どこから見ていこうかな。


えっとね、

世の中の全体的な傾向で

『思いを残さない。』

っていうのがあるの。


思いを残さないって

どの時点で見るかと言うと、

死ぬとき。


死ぬときに

『なるべく思いを残さない』

っていう傾向がある。


じゃあ

残している思いって何かというと

我慢した感情なの。


今、この我慢した感情が

芋づる式に出る傾向があるの。


今までの我慢した感情は

身体の中に残っている。


これが病気に発展するの。

我慢した感情が

毒素になっている。


身体から

毒素が出ようとしていると

考えてほしい。


恨みつらみや怒り、悲しみなどを

溜めていると、

毒素だから

体が処理をしようとするの。


怒りを出したい人がいるとする。

『この怒りをなんとかしたい!』

となると何が起きるか。


怒りを出させるような

現実が起きる。


えみりさん自身の中に

我慢した感情があって

出始めているのだと思うよ。


嫌なやつが来て

感情を出させてくれてるの。


で、

こういう人たちは

出し終わるといなくなるの。」



私は

「え??そうなの😳??」

という感じ笑





恩師は続けます。

「で、

その人たちは

損得で生きてないの。


損得に見えるでしょ?

実際は好き嫌いで選んでるの。


(私「え~~~~~?!

ウソォ?!?!?!?!」)


こういう人たちは

損したくないとかじゃない。

得することが好きなの。


つまり

好き嫌いで選んでいる。


損得は

根底に恐怖心があるけど

この人たちにはない。


そうするとね、

えみりさんも

もっと自分の好き嫌いで

選ばなきゃいけないの。


えみりさんが許せない人は

感情を出させてくれて、

価値観の転換を

教えてくれてる人たちなの。」



私は

「そこまで読み取れないよ😂!!」

って感じ爆笑





「昭和世代は我慢することが

美徳だった。


昭和世代は我慢した分

国が豊かさをくれたの。

バブルもあったしね。


だから我慢ができた。

今は我慢しても

豊かさはもらえない。


だから

自分で好みを探さないといけない。


今、

価値観のない人がたくさん

生まれてるの。


価値観がないから

正しい・間違っているがない。

自分たちの正しさを探す世代なの。


自由度が高くなっている。

自由度が高くなるということは

価値観が広がるということ。


何が正しくて正しくないかが 

リセットされる。


世代ごとに価値感のない人が

どんどん増えているんですよ。」




思春期外来をしている私は

「だから

親の価値観と違う

お子さんが増えているのかな。」

とぼんやり考えていました。





「あとね、

気が付いてほしいのは

えみりさんの質問は

ぜんぶ自分ベースなの。

 

自分スタートで

自分からの距離で考えている。

それは

自分が正しいって言ってるだけ。


そうすると

『こっちも正しい。』

という人が現れる。


で、バトルになる。

どっちが正しいか合戦になる。


バトルをするんじゃなくて、

『私はこれが正しい。

あなたはそれが正しい。』

以上。それだけなの。」



(私「恥ずかしい…照🫢」)




「何の悩みもなく

問題もなく生きてきた人はいない。


どこかで必ずぶつかる。

人生の前半は

ぶつかってぶつかって

自分の中の正解を探すこと。

それでいいと思う。


僕はね

感情をビュッフェって呼ぶの。

ビュッフェ。

味は食べたものしか分からない。


感情をコントロールできる人は

とりあえずぜんぶ食べた人。

 

人生の前半で

いろんな感情を体験する必要がある。


自分の考えと異なる人がいたら

『主に食べたい料理が

違うだけなんだな。』

ぐらいに考えた方がいい。


で、

最終的には

思いを残さないこと。


我慢した感情を吐き出すことが

現実に起きている。


だったら先に

吐き出しちゃった方がいい。」



私「?????🤔」




恩師「たとえば

本人は無意識だけど

身体から怒りを出したいとする。


すると

怒らせてくれる人が現れるのよ。


でも、

『怒りを出すために

嫌な奴が来たんだな。』

って気が付かないじゃない。


最初から日常的に

感情を吐き出す必要がある。


映画を見るとかで

感情を動かしていくの。


ライブ、美術館、博物館、

大自然の中に行くとか。


そういう時間をしっかり持つと、

感情を吐き出すと同時に

いろんなビュッフェの料理を

食べることになる。


喜怒哀楽が均等になってくる。

溜まらなくなる。


均等になったときに

今度は選べるようになるの。

『私はこの辺をたくさん選ぼう。』

ってね。


感情を動かしていくと

いいですよ。」






恩師の話を聞き

私はもっと好き嫌いで

選ぼうと思いました。



そして

感情を出す。



目の前の人は

今、自分がどういう状態かを

教えてくれている。


怒りを吐き出そうとすると

嫌なやつが来る。



これ以上嫌なやつに来られるのは

勘弁なので笑、

先に吐き出す。



日常生活で

感情を刺激するものに触れる。

我慢を溜めない。



私はついでに

感情を動かしたときの

体感も感じるようにしました。


身体に感情が貯まるのであれば

身体のケアも大切ですね。





日常でできる小さな積み重ねで

「我が生涯に一片の悔いなし!✊」

(北斗の拳のラオウ生涯最後のセリフ)

を私も

死ぬときに言いたい🔥


(読者さんの

「ラオウって誰〜〜〜🤣?!?!」

って声が聞こえるwww)





精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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