本気で変わりたいと思わなければ変われない
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
わたしの診察室に
毎月来てくれださる方がいます。
この方は
過去に悲しい経験をし、
診察室を訪れました。
診察を続けていますが
一進一退の状況が
続いていました。
ふと
わたしはこの方に聞いてみました。
「あの、
今の状況から抜け出したいですか?
もうこのままでいいやって
気持ちの方が強いですか?」
この方は
「正直に言うと
以前、ほかの先生にも
かかったが良くならなかった。
もう治らないと思っている。
過去にあったことは変えられない。
それに、変わるのは怖い。
もしかしたら
もっと悪くなるかもしれない。
だったらこのままでいい。」
と言われました。
わたしは
やっぱりそうかという気持ちでした。
わたしは昔、
休職した経験があります。
絶望し、拗ねて、
引きこもった日々。
このまま人生が終わるのも
覚悟しました。
でも、
諦めきれなかった。
震える足で立ち上がりました。
本気でこの状況から
抜け出したいと思った。
変わりたいと思った。
わたしが変われたのは
それだけかなと思います。
こちらからどんなに
アプローチをしても
本人に変わる気がないと難しい。
傷ついた経験があると、
また傷つくかも…と
動けなくなるのは当然です。
この方に
わたしは何ができるのかを
考えてみました。
一つ目。
傷ついた過去を持ったまま
幸せになっていいということ
を伝えます。
完璧に傷を癒さなくてもいい。
わたしもまだ
傷が疼くときがあります。
二つ目。
本人が変わろうと思える日まで待つ。
変わりたくないと言いつつ
診察室に来てくれているので
変わりたい気持ちも
あるのだと思います。
変わるタイミングとしては、
・もうこんな人生嫌だ!
とちゃんと絶望する。
または
・やりたいことができて
病院に来ている場合ではない!
(例えば好きな人ができるとか)
となる。ですかね。
本人に好きなことや夢、
やってみたいことを
聞こうと思います。
ポジティブな質問を投げかけます。
三つ目。
年上の私が
人生の先輩として
楽しく生きている姿を見せる。
かなと思いました。
次、この方が来られたら
以下のことを
伝えようと思います。
「わたしはあなたが
『変わりたい。』
と、思うまで待ちます。
自分を救うのは自分。
わたしはお手伝いしかできない。
今決意できなくても大丈夫。
焦らなくていいです。
でも、
わたしは何もしないで
待つわけではありません。
人生はこんなに楽しいことが
あることを伝える。
人生を楽しんでいる
私の背中を見せます。
1人じゃないことを
思い出してほしいです。」
この方、
どんなリアクションをするかな。
うっとうしいかな笑
ちょっと不安になってきた。
それでも、
自分のことを本気で考えてくれる人が
いるのは嬉しいと思う。
わたしだったら嬉しい。
だって、
人は人によって傷つけられるけど、
人によって癒されるのだから。
そんなことを考える深夜2時過ぎ。
寝ますね。
おやすみなさい。
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