人より働くので、嫌いにならないでください



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。


今日は過去のわたしの追悼です。



自分のキャパを超えて

仕事を引き受けてしまうわたしが、

どのように克服したかです。



懐かしいなと思いつつ

ここに記します。





大学病院に勤務していたとき

「誰よりも働かないといけない」

と、思っていました。



未熟なので

経験を積む必要があります。


しかし、

1番の理由は

「誰よりも働くから

嫌わないでください。」

でした。





重症を振られて当然、

上司に仕事を押し付けられても

当たり前だと思う。



「誰かこれやってくれない?」

の声には

笑顔で元気に「ハイ!!」


根底には

「これだけ働いているのだから

わたしのことを認めてほしい。

悪く言わないでほしい。」

がありました。



キャパオーバーでも

「いいえ。」

「できません。」

が言えません。



自分の気持ちより

他人の評価を優先します。



誰かに好かれようとするたびに、

自分から嫌われていきました。




休職し復帰後、

考えを改めました。



たとえば

「〇〇してくれる人いませんか?」

の場面に出くわすとします。



今までなら

「わたしがやりますよ。」

と、すぐに声を上げていました。



小さいころから

そうやって生きてきましたし、

そうしろと親や教師から

教わったからです。



でも、言わない。

手伝わない。


気持ちが悪いのに耐えます。



頼まれごとをされたときも

断ります。

断ったことがないから怖い。

震えながら断る。





続けていくうちに

ちょうどいい塩梅が

分かるようになりました。



断るときと

断らないときがある。



過去のわたしは

すべて断わりませんでした。



今は

自分の余裕があるときだけ

手伝います。



一度振り切ったから

「ちょうどいい」

が分かったのです。






相手から気に入られる努力ではなく、

自分を守る努力をする。

自分の心を優先する。



他人に嫌われたくなかった。

今は、

自分に嫌われたくない。





精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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