​推しは推せるときに推せ(鉄は熱いうちに打て)



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



今日は

「推しは推せるときに

最大出力で推しとけ」

って話です。



なぜなら、

爆発的な「好き」の感情は

いずれ落ち着くからです。



今日、20代の女の子が

外来に来てくれました。


3月に

好きなアーティストの

コンサートに行くみたいです。



「楽しみな気持ちはある。

でも、

前みたいにワクワクしない。

なんでだろう。」

と、相談されました。



わたしは

「めっちゃ分かる。」の一言。



わたしはオタク。

オタクイベントによく行きます。


最初はワクワクしてたけど、

今はそこまで

感情の昂りはない。

でも、行ったら楽しい。


なんでかな?

と考えたことがあります。



わたしの出した答えは

①慣れてしまった。

最初は、初めてだから刺激が強い。

でも、数回も行くと

流れが分かるようになる。


悲しいけれど

人間は慣れてしまう生き物。

新鮮味がなくなって

最初の高揚がなくなってしまう。



②他にも好きなものができた。

この方、

昔はそのアーティスト命でした。


アーティストがいるから頑張れた。

アーティストしか

彼女の世界になかった。



今はお仕事も順調で、

交友関係も増えた。

つまり、彼女の世界が広がった。


100%で推してたのが、

もしかしたら70%に

減ったのかもしれない。

残りの30%は仕事や友人に。




わたしは言いました。

「最初のワクワクはないけれど、

行ったら楽しいはず。

爆発的な好きがなくなるのは

寂しい。

でも、

じんわり噛み締める『好き』も

悪くないですよ。」



そう言うと

彼女は納得してくれました。





いてもたってもいられないくらい好き

夜も眠れないくらい楽しみ



このようなことがあるなら、

今すぐ思う存分やったらいい。


その瞬間しか味わえない感情が

あります。



なぜなら

アドレナリンがバンバン出る感情は

長続きしないから。



このような対象に出会えるのって

ラッキー。


思う存分、今の「好き」を

味わってください!





精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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