ごみを拾う話
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
道端に落ちてるゴミを拾うのが
マイブームです。
きっかけは単純。
メジャーリーグの大谷選手が
マウンドのゴミを拾っていたから。
ゴミを拾うことで運を拾うとのこと。
「ゴミを拾うと運気が上がるの?
わたしも拾お。」
不純な動機で
ゴミ拾いを始めました。
1つゴミを拾うたびに
「ふふふ、
これでまた運気のポイントカードに
スタンプが貯まった。」
と、喜ぶわたし。
ビックリするくらい
清い心ではない。
よく行くスーパーで
ゴミが落ちていた。
いつものように拾うわたし。
ふと見ると、
5,6歳くらいかな?
女の子がお菓子を食べていた。
お母さんは買った食品を
袋に詰めている。
女の子が
お菓子のゴミを床に投げ捨てた。
なんの躊躇もなく。
お母さんは見ていない。
驚きました。
スーパーだから清掃の方はいる。
だからと言って
床にゴミを捨てていいわけではない。
ゴミ箱もあるのに。
赤の他人であるわたしが
注意していいのか分からず
混乱していると、
2人は去っていった。
そのゴミを拾うわたし。
なんかモヤモヤする。
「よっしゃ、あの子が
ゴミを落としてくれたお陰で
わたしの運が貯まった!」
などとは考えられない。
ゴミを拾うのはわたしの勝手。
じゃあ、
ゴミを捨てるのも
その人の勝手なのかな。
「自分の家以外なら汚れてもいい」
と考えるのであれば、
悲しい。
「自分さえ良ければいい」
と思っているように見える。
あの子はまだ小さいから、
ゴミはゴミ箱にということが
分からなかったのかもしれない。
教えてあげれば
よかったのかもしれない。
わたしにそんな度胸はなかった。
注意できなかった
自分自身にも失望する。
最近はポイントカードも
どうでもよくなってきた。
ゴミが落ちている。だから拾う。
それだけ。
場が綺麗になると嬉しい。
たまにその子が頭をよぎる。
彼女の心の成長を願っている。
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