身一つで生きる



こんにちは、

精神科医の諸藤えみりです。



何も所有せず、

助けてもらいながら

生きる。


そんな方がいらっしゃると

お話を聞いたので、

感じたことを忘れないように

メモ。





知り合いから聞いた話です。


知り合いは鼓童という

太鼓を習っています。


いつものように練習していると、

太鼓の団員に連れられて

1人の男性が来られたそうです。



この男性は笛を吹きながら

旅をしている。


旅に出る前に所持金を

神社のお賽銭箱に入れ、

出発したのだそう。


お金はない。

知り合いもいない。




でも、

行く先々で人と知り合い、

助けてもらいながら

旅を続けている。


今回は

太鼓の団員のお家に

泊まらせてもらったとのこと。


南極にも行ったことも

あるらしい!





わたしは

そんな生き方できない。


優しくされたら

「すみません。」

が出てくる。


迷惑をかけたくない。

1人で何とかしたい気持ちが強い。


人の好意を受け取れない。





それに、

わたしは物を持つことで

安心する。


「何かあったときのために。」

で物を買うときがある。

物で安心は得られないのに。




コロナが渦中だったとき、

「トイレットペーパーが

なくなるかもしれない。」

とニュースになった。



不安から

買い占めた人も多いはず。

ほかの人の分まで買ってしまう。



でも

この方は買わないと思う。


この方の存在を知ってから

今必要なものしか

買わなくなった。





わたしはお話を聞いただけで

ご本人にお会いしたことは

ありません。

一度お話を聞いてみたいです。



どうしてそんなに人を

信じれるのか。

何も持たなくて平気なのか。



きっと安心の中で

生きているのでしょうね。


世界に全信頼を置いている。





ふとした瞬間、

この方が頭をよぎる。


この方が

世界のどこかにいると思うと、

わたしも人を信じたくなる。



人の好意を受け取れないとき、

他人の分まで物を取ろうとしたとき、

この方の存在を思い出す。







精神科医 諸藤(モロフジ)えみりの心のレッスン

精神科医のわたしが日々の思ったこと、感じたことを書いています。

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