特別になりたい、1番になりたい
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
「自分と同じ量の気持ちを
返してほしい。」
これ、最近わたしが思ったことです。
この年になっても
女子高生のようなことを考えている
自分に気づきました。
今日は
「友人の1番になりたいわたし」
の話です。
外来に
女子高生の方が来られています。
学校に行くと緊張し
友達とうまく付き合えません。
その方は言います。
「たとえばね、
わたしに大好きなお友達が
いるとするでしょ。
わたしが100 %でその友達に
好き!
って伝えたら、
相手もわたしに100 %で好きって
返してほしいの。」
腐れ切った大人のわたしは
「付き合って間もない
カップルじゃあるまいし、
無理やろ…」
と、思いました。
が、
「いや、最近同じことを思ったな。」
と思い出しました。
近ごろわたしはある友人と
仲がいいです。
大好き。
一緒にいたらすごく楽しい。
彼女のお誕生日に
わたしはプレゼントを贈りました。
「喜んでもらえたら嬉しい。」
この気持ちで、
高価ではないものの
日常生活で使えるものを送りました。
後日、
わたしがあげたプレゼントを
友人がほかの人に横流ししたことに
気づいてしまいました。
ショックでした。
わたしの気持ちを
ぞんざいに扱われた気がしました。
じゃあわたしは
今までに一度も
横流しをしたことがないのかと
聞かれると、
そんなことはありません。
お土産でいただいたお菓子を
皆に配ったことがあります。
何でもない人だったら
どーってことありませんが、
大好きな友人だからこそ
悲しくてたまりません。
わたしはこんなに友人のことを
大事に思っているのに、
友人はそうでもないの
かもしれない。
友人にとって私は
特別ではないのかもしれない。
わたしと同じくらいの気持ちを
友人に求めていることに
気づきました。
「わたしって、
友人の中で
1番じゃないのかもしれないな。
距離を置こうかな…」
とまで思いました。
女子高生と同じ悩みですよ笑
外来でその子に
「じゃあさ、大好きな友達が
100 %の好きを返してくれなかったら
どうするの?
30 %の好きだったら?」
と、聞いてみました。
そしたら、
「それはしゃーないよね。
悲しいけど。
あ、でも、
相手が何かの拍子に
30 %から100 %の好きに
なるかもしれないよ。」
と、言っていました。
なるほど。
わたしが付け加えて、
「相手がわたしに対して30 %の
好きしかなくても、
自分が100 %好きなら
もうそれでいいよね。
相手が同じ分返してくれなくても、
好きなら好きでいいよね。」
と言うと、その子は一言。
「マジそれな。」
2人で大笑い。
ウケるwwwww
相手の1番になれなくても
特別になれなくてもいい。
たまに淋しいけれど
仕方がない。
愛を乞う
モンスターにはなりたくないから、
わたしは相手を思うわたしの気持ちを
大切にする。
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