本当の親切とは
こんにちは、
精神科医の諸藤えみりです。
誰かのために親切にする。
素敵なことですよね。
しかし、
見返りを求めるために
親切にするときもあるでしょう。
見極めはどうしたらいいのか。
親切にしたあとの
感情に気づくことです。
たとえばです。
わたしは今年1人で
ニューヨークに行きました。
ニューヨークに住んでいる友人宅に
泊まる予定でした。
しかし、
わたしが到着したその日に
友人の母親に不幸があり、
急遽日本にとんぼ返りしました。
(↑詳しくはこのブログを
ご参照ください。)
予約していた帰りの飛行機は
変更できませんでした。
元々の便は捨て、
新しく飛行機を取りました。
お金は二重にかかります。
でも、
今振り返っても
「あの選択で良かった。」
と思います。
「せっかく行ったのに。」
「お金がもったいない。
損をした。」
の気持ちは微塵も出ませんでした。
相手への愛情から親切をすれば
ネガティブな感情は出ません。
もしわたしが帰国を決意したときに
「本当は帰りたくない。
旅行を続けたい。
でも、
ここで帰らないと
白状に思われるかもしれない。」
と、我慢して決めたのならば
今でもずっと
モヤモヤしているはずです。
「よりによって
なんでわたしが渡米した日に
アクシデントが起こるんだ。」
と、友人に恨みが
出たかもしれません。
人は無理をして親切をすると
相手を嫌いになります。
だって本当はしたくないのだから。
見返りが返って来ず悔しい。
悔しい気持ちも言えない。
苦しい。
自分がした行為が本当の親切であるか
それとも偽物であるかは、
行動のあとの
感情を見れば分かります。
行動の動機が重要です。
相手への愛情から
行動しているかどうか。
「自分の得になるだろう。」
「嫌われたくない。」
など、
打算的な気持ちで動くと
あとで嫌な感情が沸き上がります。
動機が愛でないならば
一度立ち止まりましょう。
その親切心は
相手への愛情からですか?
分からなくなったときは
自分の心に
聞いてみてくださいね。
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